屋久島旅行3日目

 朝4時半起床。とりあえず、雨は降っているなー程度の認識で、上下の合羽をきてゴアテックスの登山靴を履いて準備万端、ロビーに置かれたお弁当を持って、さぁ突撃!

 しかし、自動ドアが開くと超強風。ゴーっという音と共に、どこかでバケツが転がっていく音が響き渡る。あれ?これ無理なんじゃない?という、一抹の不安を抱きつつもバス停前で待機。幸い、近くに屋根があるところがあって微妙に助かりました。
 バスに乗ってみると、登山客と思われる人がちらほら。やっぱりあんまり行く人いないのかなぁと思いつつ、登山口までのバスに乗り換えるとたくさんの人。バスが2台埋まるぐらいは居ました。隣の人がこちらに頭をぶつけてくるぐらいに寝ていたんですけど、大丈夫だったのだろうか…?
 登山口では待機所に人がいっぱい、普段なら外でストレッチとか食事とかするんでしょうけど、土砂降りすぎてどうしようもない。でも、結構人がいて安心。朝食を済ませて、何人かが出発するのを見て、方向を確かめてから出発。ガイド無し、大雨、強風、真っ暗というコンボの中縄文杉に辿り着く事は出来るのだろうか!?なんやかんやで6時ぐらいに突撃開始。
 序盤はトロッコ道を進むのですが、トロッコ道のほとんどが水没、ちょっとした滝もとんでもない事になっていたりしました。写真は撮れていませんが、色々ニュースになっていたみたいなので察してください。
 ゴアテックスの靴と合羽のコンボだし、まず大丈夫だと思った。トロッコ道の枕木を伝って行くような感じで進んでいたのですが、踏み外した瞬間、くるぶしぐらいまでの深みにはまり靴の中に浸水。トロッコ道の序盤で靴内は水浸しとなりました。
 まぁ、浸水しようが何しようがここまできたら進軍あるのみなので、黙々と歩き続ける。周りを見る暇もなく歩く。眼鏡に水滴がついて前がイマイチ見えないので、とにかく歩く。時々写真を撮る。

 これは最初の方なので、まだ余裕がありました。主にカメラの。
 トロッコ道も結構早い段階で終わり、これは結構余裕かな?なんて思いましたが、トロッコ道が終わってからが本番です。距離的には残り半分もない感じなんですが、登りと下りの連続で結構体力を持って行かれます。さらに雨で合羽の下も徐々に湿ってきて重くなり、かつ体が冷える。屋根があるところはほとんどないので服は変えずじまいでした。

 ウィルソン株の中。上をみるとハートマークの穴がありますが、上手くとらないとなかなかハートには見えないです。それなりに人がいたので、悠長に撮っている時間はありませんでした。狐さんの耳が若干へたっています。ちょっと水分吸っちゃってますね。
 結局ほとんど休まずに縄文杉に到着することができました。登山口までのバスの道のりで土砂崩れがあったとかいう、話を聞いたりもしたけれど、あんまり関係なかったです。道中はあまり面白いこともなかったので省略。というか、カメラの調子がすこぶる悪く、あまり写真は撮れませんでした。写真だけ紹介?

 メデューサみたいな杉。危うく見逃すところでした。カメラの動作がそろそろ危うい。

 仁王杉か大王杉、記憶があいまい。

 縄文杉。カメラが最後に収めた写真。この写真を撮った後、電池切れの表示と共に…。
 縄文杉を見て帰ると、トロッコ道辺りから太陽が出てきました。晴れました。山の天気は変わりやすい。晴れたからか、屋久鹿とか屋久猿とかも出てきていました。しかし、残念な事にカメラさんはもう。
 帰りのトロッコ道の中頃になって恐ろしい事に気付く。晴れた事により、杉は花粉を飛ばすのではないかと。もし、花粉を飛ばしだしたら四面楚歌だと。まぁ、さすがに雨がやんだ後にそんなに花粉飛ばすわけないよなぁ、って考えたりもしましたがそんなに甘くなかったです。ちりも積もればなんとやら。
 そんなこんなで、15時には登山口に無事戻れました。帰りと行きでここまで風景が変わるものかと思うほどの変化を体験できました。本当に。
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 ホテルに帰ってからは、お風呂に入って体を温め、靴を乾かしたりしていました。そんなこんなしているうちに1日終了。ニュースで記録的な豪雨だった事を知る。1本バスが遅かったら登れなかったかも?