砂盛り

 ここ数年観察をしていて気になっていた、アリがたかっている餌の周りに小石やら葉っぱやらが置いてあることについて調べてみると、結構簡単に出てきました。大きいアリは餌を引っ張っていきますが小さい蟻の場合はそれはなかなかできないので、その場で解体して液状にして素のうに蓄えて巣に持ち帰ったりするそうです。たぶん、トビイロシワアリだと思います。
 今回はミミズ(乾燥)の周りに小さい砂がたくさん落ちていました。よく見ると、その盛ってある部分に巣穴らしき穴がありました。掘った時に出た石を置いているのだと思います。そもそも、なんで都合よくそんなところに巣穴があったのかは分かりませんが、近くの穴から出てきた蟻も同じミミズに群がっていたので、同じコロニ―だと思います。つまり、巣穴を伸ばして餌の真下に巣を持ってきたってこと?この種類の蟻はものすごい数居るので総動員すれば結構あっという間なのかもしれません。オオクロアリが周りをうろついてましたが、このアリの列には近づきませんでした。
 砂盛りという行動自体あんまり詳しいことが分かっていないそうです。ネバネバの粘液をまとっていた場合、解体しやすくするために砂をまぶしてるとも、隠すために埋めている等色々説があるそうです。今回は隠す前にとり終わってましたけど。
 授業が終わってもう一度見に行くと、ミミズは皮だけになっていました。そういえば、ミミズのそういう変死体はなんでそうなったんだろうと気になってましたが、そうなっていたんですね。小さいからまだ見れますが、拡大したら絶対まずいことになってると思います。バイオハザードよりひどい光景です。でも、それが自然なんですね。写真はいくらなんでもグロテスクなのでとろうとしましたけどやめました。怖いですね。